会長挨拶

川越高校水泳部OB第四代会長 田島賢志

2021年1月発行 OB会報第21号より

2019 年 12 月 28 日開催された水泳部 OB 総会に おきまして佐藤前会長の後任として会長職を引き継 ぐことになりました昭和 45 年卒、高校第 22 回卒業 の田島です。

今回の総会では一部役員の入れ替わりがあり新執 行部での体制が承認されました。引き続き OB 各位 のご支援をお願いする次第です。本来であれば総会 報告、事業報告、現役生の活躍結果など盛りだくさ んの内容の会報第 21 号が 2020 年の夏に皆様のお 手元に届く予定でありましたが新コロナ禍のためや むなくこの時期になり、一旦ウェブサイト、メール で対応し、夏に紙面で第 21 号,第 22 号を一緒に発 送するという運びとなりました。

OB 会も 20 年以上の歴史を持つに至り、その伝統 を引き継ぎさらに飛躍させるにはどのようなことが できるだろうか、重圧を感ずるところです。まずは 現役部員の活躍をお知らせし共感を頂くことがご支 援をいただくための最大の要因になると思いますの で様々なかたちで今後現役諸君の活躍を報告させて 頂きたいと考えています。もちろん OB の活躍も合 わせて報告させて頂きます。

さて、ここで非常に残念なことをお知らせしなけ ればなりません。水泳部の歴史の黄金期、国体選 手、全日本クラスの選手を輩出した昭和 20 年代終 わりから 30 年代なかば、その一角を担った第 2 代 OB 会長の高野慎三先輩(昭和 32 年卒、高校第 9 回)が昨年暮れに逝去されました。心よりご冥福を お祈りいたします。高野先輩のご功績等については 追悼文のなかに触れられていますのでここでは割愛 させて頂きます。

2020 年は全世界が新型コロナウイルス一色に染 まりました。政治、経済、社会のみならず教育、文 化、スポーツにまであらゆる分野の活動に制限がか かりました。世界規模のイヴェントである東京オリ ンピック・パラリンピックまでもが延期になるとい う異常事態です。小、中、高の学校の全国一斉休 校、当然ながら部活動も休止に追い込まれました。 しかしながらこのような状況下で不屈の精神で活動 したのが我が水泳部員でした。くすのき祭中止とい う最大のピンチにも関わらずウォーターボーイズの 演技は在校生諸君の面前で演舞されました。演舞の 様子、本番に至るまでの詳しい経過を 9 月 21 日、 日本テレビ「スッキリ」の番組で取りあげて頂きま した。番組を見ながら次第に目頭が熱くなり感動し たことを今でもはっきり覚えています。元祖ウォー ターボーイズ、30 年以上の伝統を途切れさせたくな い、自分たちも演技したいその強い思いを日本中に 知らしめた現役部員を本当に誇らしい存在と思って おります。また、競技面においては主要大会がこと ごとく中止になり練習すら満足にできない、練習意 欲を保つことが大変に困難な中、川高新記録がふた つも樹立されました。これもまた特筆すべきことと 思います。現役部員の頑張りに対し一番身近で支援 できるのが OB 会だと思います。新コロナ禍第 3 波 の真只中、2021 年の先行きも不透明な中、OB 各 位におかれましては仕事に、勉学に、また生活にお いて難しい局面に対峙することがあるかと思います が、心の一端を川越高校水泳部に向けて頂くことを 切にお願いする次第です。結びに現役部員の今後の ご活躍、OB 各位のご健勝、ご活躍を祈念申し上 げ、会長就任のご挨拶といたします。

川越高校水泳部OB第三代会長 佐藤明

第三代会長 佐藤明 (撮影:2011年初夏)

2011年6月発行 OB会報第12号より

 平成22年11月に開催された川越高校水泳部OB会総会で、はからずも第3代会長に選任いただきました。

 大先輩の江守初代会長(昭30卒)、高野前会長(昭32 卒が担ってきた大役をいただき身の引き締まる思 いですが、会員の皆様とともに本OB会の発展のために会長職を全うしていきたいと考えておりますので、 よろしくお願いいたします。

 本OB会は、ご承知のとおり昭和55(1980)年から開催されていたOB会組織の活性化を図るべく、江 守初代会長を中心に、安部(昭53卒)、村山(昭58卒)、花岡(平1卒)などの若い世代会員と共に、川 越高校の協力を得ながら会員名簿の作成に取り組み、平成11(1999)年の川越高校創立100周年を機に新 たなスタートを切りました。

 以来、現役支援として水泳部への練習用物品贈呈、OB会報の発行、川越市民体育祭への参加、OB会と してのマスターズ水泳チームの運営などに取り組み、現在では会員数700余名を数える大組織となりました。

 私は、昭和40(1965)年に川越高校に入学しましたが、運よく翌年6月に埼玉県下の公立高校では初め てとなる50m公認プールが設置されました。

 このプールの完成披露には、大勢の水泳部OBとともに川高水泳部の歴史に輝かしい足跡を残した横田副 会長(昭35卒、現・川越水泳協会会長)が日本大学水泳部に所属していた伝手で、当時の100m,200m 背泳ぎの日本記録保持者の福島滋雄選手や伊藤選手(当時日本鋼管所属)が来校し、模範泳法を披露して くださいました。

 また、日本女子体育大学付属二階堂高校の水泳部員の泳ぎ初めもあり、プール開きに花を添えていただき ましたが、プール南側校舎に全生徒が集まり、2階から屋上まで鈴なりの人だかりとなったことを思い起こ します。

現在、700余名のOB会員の皆様は、日本全国はもとより世界でご活躍されておりますが、高校水泳部で 培った友情、絆はそれぞれ心の片隅に残っていることと思います。

本OB会の運営に欠かせないことは全OB会員の積極的参加です。

是非とも、3年毎に開催されておりますOB総会や毎夏の川越市民体育祭水泳の部への参加、ウェブサイ ト(ホームページ)、E-メールの利用による情報交換などを通じてお互いのご交誼を図っていただき、今後 のさらなるOB 会の発展にお力添えを頂きますことをお願いして、会長就任のご挨拶といたします。

(川越水泳協会事務局、川越市北公民館長)

川越高校水泳部OB第二代会長 高野慎三
(準備中)

川越高校水泳部OB会初代会長 江守秀男

初代会長 江守秀男 (撮影:2001年初夏)

2000年7月発行 OB会報第1号より

 第一回OB会が昭和55 (1980) 年に初めて開催されてから実に20年経過し、昨年8月のOB会で六回目を数え ました。その折OB会の活性化を図るべく意見が提案されたことを受け、各卒業年度から1名の準備委員によ る「OB会活性化検討委員会」を設けました。以後4回の準備会議を経て、ここに改めて新生「川越高校水泳 部OB会」が組織化され発足いたしました。

 会則制定後検討委員には役員としてご就任いただき、直ちに第1回OB会役員会が開催され会長に推挙され ました。光栄とするところであります。準備委員の方々には労を謝するとともに、OB各位には改めてご協力 をお願いいたします。

 活性化の最初の事業として「川越高校水泳部OB会報」が発刊されることになりました。この上ない喜びで あるとともに、新たな事業も幹事により計画されているところであります。

 さて、昨年母校創立百周年を迎え、関係者が一同に会し盛大に記念行事が開催されましたことは既にご承 知のことと思います。水泳部の歴史も古く、80周年記念誌によると明治40 (1907) 年の草創期に寄る「水泳 の教授」を発端とし、大正3 (1914) 年の「水泳部」という記事、そして戦後新制高校制度とともに現在の 「水泳部」が発足しました。戦後から50数年が経過し、現在水泳部OBの卒業生も500有余人を数え、各界で それぞれご活躍されており感慨無量であります。

 21世紀の到来を目前にした今日、目まぐるしく変化する社会の情勢の中にあっても「啓」「節」「質」を 基盤とした校訓と水泳を通じて培われたスピリット、そして水泳を愛する心がOB会の礎となり、今回の新た なOB会結成に繋がったと確信いたします。今後の活動をご期待いただくとともに、OB各位には一層のご協力 を重ねてお願いいたします。

 2000年という世紀の節目の年に新生「川越高校水泳部OB会」が発足したことを改めて祝し、OB各位の益々 のご活躍をご祈念いたし挨拶といたします。

2001年7月発行 OB会報第2号より

 新生OB会も2年目を迎えましたが、情報提供の難しさを痛感させられた1年であったかと思われます。IT時 代を迎えた今日、情報の伝達がより速やかになったことは否めませんが、OB全体がその恩恵に浴するのはま だ日時を待たなければならないのが実情であり、なお一考を要するところであります。

今年も多くの新しい部員が入部しました。シーズンを迎え部員一同練習に励んでいる姿に接するとき、水中 に若い血を滾(たぎ)らせた一瞬が甦ります。

校歌に紫匂う武蔵野の、とありますが、先日友人からむらさき草を頂きました。校歌の生れた明治時代には 付近に多く自生していたと聞きました。万葉の歌中にも詠まれし紫は、匂いたつような美しさ、高貴な色と して日本人の美意識の中に認識されております。紫紺の校旗の下に集うOB会員の健康と活躍を願ってやみま せん。

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